NURO光の工事における光ファイバー引き込み経路
NURO光の開通工事は、ご自宅に光ファイバーケーブルを引き込む作業が中心となります。この光ファイバーの引き込み経路は、建物の構造や立地条件によって様々なケースが考えられます。ここでは、一般的な引き込み経路とその留意点について、可能な限り具体的に解説していきます。
引き込み経路の概要
光ファイバーケーブルは、外部の電柱や地中から、最終的に宅内のONU(Optical Network Unit、光信号を家庭内で利用できる電気信号に変換する装置)まで敷設されます。この経路は、大きく分けて以下の2つのパターンに分類できます。
屋外から屋内への引き込み
最も一般的なのが、屋外の電柱から光ファイバーを引き込み、建物の壁面や窓ガラスなどを通して宅内に導入する経路です。
電柱からの引き込み
* **概要**: 多くのNURO光のエリアでは、電柱に設置された光ファイバー網から、各家庭へと光ファイバーが分岐されます。この電柱からご自宅までの引き込み線は、原則としてNTT東西の既存設備を利用して敷設されます。そのため、電柱からご自宅までの距離や、沿道の電線状況などが工事の難易度や所要時間に影響を与えることがあります。
* **具体的な作業**:
* 電柱に設置された光ファイバー分配器から、ご自宅までの光ファイバーケーブルを敷設します。
* ケーブルは、壁面に沿って、または屋根の上などを通って、宅内へと誘導されます。
* 電柱からの引き込み線が長くなる場合や、途中に障害物(樹木など)がある場合は、追加の工事が必要となることがあります。
* **留意点**:
* ご近隣の建物や敷地への影響も考慮されます。
* 強風や積雪など、悪天候時には工事が延期される場合があります。
* 既存の配線との干渉についても、作業員が確認を行います。
建物の壁面・窓ガラスからの引き込み
* **概要**: 電柱から引き込まれた光ファイバーケーブルは、建物の壁面または窓ガラスを通して宅内に引き込まれます。
* **具体的な作業**:
* **壁面引き込み**: 壁面に防水処理を施した貫通孔を開け、そこから光ファイバーを通します。通常、直径数ミリ程度の小さな穴で済みます。壁の材質(コンクリート、サイディングなど)によっては、専用の工具が必要となります。
* **窓ガラス引き込み**: 窓ガラスのサッシ部分から、特殊な薄型ケーブル(フラットケーブル)を通して引き込む方法です。この場合、窓の開閉に支障が出ないよう、慎重に作業が行われます。
* **留意点**:
* 壁面への穴あけを避けたい場合は、窓ガラスからの引き込みが選択肢となります。ただし、窓ガラスからの引き込みは、ケーブルが外部に露出するため、見た目や耐久性の面で壁面引き込みに劣る場合があります。
* 賃貸物件の場合、壁面への穴あけには大家さんや管理会社の許可が必要となります。事前に確認しておくことが重要です。
* 防水処理は、雨水などの浸入を防ぐために非常に重要です。
屋内での配線
光ファイバーが宅内に引き込まれた後は、ONU設置場所まで配線を行います。
ONU設置場所への配線
* **概要**: ONUは、通常、インターネット回線終端装置(HGW)と一体型になっている場合や、単独で設置する場合があります。設置場所は、電源コンセントが近くにあること、Wi-Fiの電波が届きやすいこと、配線が邪魔にならないことなどが考慮されます。
* **具体的な作業**:
* 引き込まれた光ファイバーケーブルを、壁際、床下、天井裏などを通してONU設置場所まで配線します。
* 配線が露出しないように、モール(配線カバー)を使用することも一般的です。
* LANケーブル(ONUとルーター、またはONUとPCを接続するケーブル)の配線も同時に行われることがあります。
* **留意点**:
* 壁の材質によっては、配線のために小さな穴あけが必要になる場合があります。
* 複数台のPCで有線接続したい場合は、LAN配線工事のオプションを検討する必要があります。
* 美観を重視する場合は、配線の隠蔽について事前に相談しておくと良いでしょう。
その他の引き込み経路と留意点
上記以外にも、建物の構造によっては、以下のような引き込み経路が考えられます。
集合住宅の場合
集合住宅の場合、光ファイバーの引き込み経路は、建物の管理規約や設備状況によって大きく異なります。
* **共有スペースからの引き込み**:
* 共用廊下や階段などを通して、各戸まで配線されるケースがあります。
* 配線スペースが限られている場合が多く、配線ルートの確保が課題となることがあります。
* **既存の配線を利用**:
* 電話線やテレビアンテナ線の配管などを再利用できる場合もあります。
* **個別の引き込み工事**:
* 一部の新しいマンションでは、各戸に光コンセントが設置されており、比較的容易に開通できる場合があります。
* **留意点**:
* 集合住宅では、工事前に管理組合や大家さんへの確認が必須です。
* 他の入居者への影響も考慮して、工事が行われます。
* 共用部分での作業が伴うため、立ち合いが必要となる場合が多いです。
地中からの引き込み
光ファイバーが電柱ではなく地中から引き込まれる地域もあります。
* **概要**: 道路の下に埋設された光ファイバーから、ご自宅の敷地内まで引き込みます。
* **具体的な作業**:
* 敷地内に光ファイバーを引き込むための穴を掘削します。
* 掘削した穴を通して光ファイバーを宅内に導きます。
* **留意点**:
* 掘削作業を伴うため、庭の景観などに影響が出る可能性があります。
* 地中の状況(配管、石など)によっては、工事が難航する場合があります。
* 近隣のインフラ(ガス管、水道管など)への影響がないよう、慎重な作業が求められます。
その他、工事時の確認事項
* **宅内工事の立ち合い**: 基本的に、光ファイバーの引き込み工事は、宅内への立ち合いが必要となります。工事日時の調整は、事前にしっかり行いましょう。
* **作業内容の確認**: 工事開始前に、作業員に希望する配線ルートやONUの設置場所などを伝え、確認を怠らないようにしましょう。
* **配線ルートの事前相談**: 特に、賃貸物件にお住まいの場合や、建物の構造上、配線が難しいと考えられる場合は、事前にNURO光のサポートセンターに相談することをおすすめします。
* **BWA/WiMAXとの併用**: NURO光の開通工事とは直接関係ありませんが、モバイルWi-Fi(WiMAXなど)を併用している場合、電波干渉の可能性は低いものの、念のため設置場所などに配慮すると良いでしょう。
まとめ
NURO光の工事における光ファイバーの引き込み経路は、建物の構造、立地条件、そして集合住宅か戸建てかによって多岐にわたります。ご自宅の状況を事前に把握し、希望する配線ルートやONUの設置場所について、工事担当者と十分にコミュニケーションを取ることが、スムーズな開通と満足のいくインターネット環境の構築につながります。不明な点や懸念事項があれば、迷わずNURO光のサポートセンターに問い合わせましょう。

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