NURO光でFAXや複合機を利用するための設定
NURO光は高速インターネット通信を提供しており、その利便性はビジネスシーンにおいても非常に役立ちます。特に、FAX機能や複合機をNURO光環境下で利用する際には、いくつかの設定や注意点があります。本稿では、NURO光でFAXや複合機をスムーズに利用するための設定方法や、関連する情報を詳しく解説します。
NURO光とFAX・複合機の接続方法
NURO光でFAXや複合機を利用する場合、主に以下の2つの接続方法が考えられます。
1. IP電話サービスとの連携
NURO光では、オプションサービスとしてIP電話サービスを提供している場合があります(提供状況は地域やプランによって異なります)。このIP電話サービスを利用することで、電話番号をIP回線で利用できるようになります。FAX機能を持つ複合機は、このIP電話回線に接続することで、インターネット回線経由での送受信が可能になります。
- 設定手順の概要:
- NURO光の契約時にIP電話サービスを申し込む、または後から追加で申し込みます。
- NURO光のルーター(ONU)と複合機をLANケーブルで接続します。
- IP電話サービスの設定情報を複合機に入力します。具体的な設定項目は、利用するIP電話サービス提供事業者や複合機の機種によって異なりますので、取扱説明書やサービス提供元の指示に従ってください。
- 必要に応じて、複合機のネットワーク設定(IPアドレス、DNSサーバーなど)を行います。
- メリット:
- 固定電話回線が不要になり、通信費の削減が期待できます。
- インターネット回線を利用するため、電話回線が混雑している場合でも安定した送受信が期待できます。
- 注意点:
- IP電話サービスによっては、停電時に利用できなくなる場合があります。
- 一部の旧式FAX機や、特定の通信方式(例:G3規格の一部機能)に対応していない場合があります。
- NURO光のIP電話サービスで付与される電話番号が、既存のFAX番号と異なる場合、取引先への通知や名刺の変更などが必要になることがあります。
2. クラウドFAXサービス(インターネットFAX)の利用
物理的なFAX機を接続するのではなく、インターネット回線を利用してFAXの送受信を行うクラウドFAXサービスを活用する方法です。この場合、FAX機能を持つ複合機は必要なく、パソコンやスマートフォンがあれば利用できます。複合機を既に所有しており、その複合機がスキャン機能を持つ場合は、スキャンした書類をクラウドFAXサービスにアップロードして送信するといった使い方も可能です。
- 設定手順の概要:
- 利用したいクラウドFAXサービスを選び、契約します。
- サービス提供元の案内に従い、パソコンやスマートフォンに専用アプリをインストールするか、Webブラウザからアクセスして利用を開始します。
- 複合機がある場合は、複合機からスキャンしたデータをクラウドストレージ(Google Drive, Dropboxなど)やメールに送信し、そこからクラウドFAXサービスへ転送する、といった連携も考えられます。
- メリット:
- FAX機本体の購入・維持費用がかかりません。
- 外出先からでも送受信が可能で、場所を選びません。
- 送受信履歴の管理や、検索機能が充実しているサービスが多いです。
- 注意点:
- 月額利用料や送信料がかかります。
- 紙媒体の書類を送信する際には、複合機などでスキャンする手間が発生します。
- 相手側が紙のFAXでしか受信できない場合、クラウドFAXサービスから相手のFAX番号へ送信する際の設定が必要です。
NURO光環境下での複合機設定における一般的な注意点
NURO光のインターネット回線は高速ですが、複合機をネットワークに接続して利用する際には、以下の点に注意が必要です。
ネットワーク設定
複合機をNURO光のネットワークに接続するには、適切なネットワーク設定が必要です。
- IPアドレス設定: DHCPで自動取得させるか、固定IPアドレスを設定するかを決めます。一般的にはDHCPで問題ありませんが、特定のサーバーなどと連携させる場合は固定IPアドレスが必要になることもあります。
- サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ: NURO光のネットワーク設定に準拠して設定します。通常はルーター(ONU)の設定に合わせます。
- DNSサーバー: NURO光が指定するDNSサーバー、または一般的なパブリックDNSサーバー(例: 8.8.8.8)を設定します。
これらの設定は、複合機の取扱説明書や、NURO光のサポート情報、またはルーターの設定画面を参照しながら行ってください。
ポート開放(ポートフォワーディング)
特定のアプリケーションやサービス(例:リモートデスクトップ、外部からのVPN接続など)を利用する場合、ルーターでポート開放の設定が必要になることがあります。しかし、FAXや複合機の基本的な機能(印刷、スキャン、インターネットFAXなど)を利用するだけであれば、原則としてポート開放は不要です。もし、特殊な機能(例:遠隔からの複合機操作など)でポート開放が必要な場合は、セキュリティリスクを十分に理解した上で、慎重に設定を行ってください。
セキュリティ
複合機をネットワークに接続することで、セキュリティリスクも考慮する必要があります。
- パスワード設定: 複合機の管理画面や、Wi-Fi接続時のパスワードは、推測されにくい強力なものに設定しましょう。
- ファームウェアの更新: 複合機のファームウェアは、セキュリティの脆弱性を修正するために定期的に更新されます。最新の状態に保つようにしましょう。
- 不要なサービスの無効化: 利用しない機能(例:Webブラウザ機能、Telnetなど)は無効にしておくことで、攻撃対象を減らすことができます。
NURO光のIPv6 IPoE接続との互換性
NURO光はIPv6 IPoE接続を標準で提供しており、高速で安定した通信が可能です。FAXや複合機をインターネット経由で利用する際、このIPv6 IPoE接続が問題になることはほとんどありません。ほとんどの複合機やIP電話サービスは、IPv4/IPv6の両方に対応しているため、特別な設定は不要です。
ただし、非常に古い複合機や、特定のプロトコルにしか対応していない機器を利用している場合は、稀に互換性の問題が発生する可能性もゼロではありません。その場合は、複合機メーカーのサポートに問い合わせるか、IPv4 PPPoE接続に切り替える(※ただし、NURO光ではIPv4 PPPoE接続は推奨されておらず、利用できない場合もあります)といった対応が必要になるかもしれません。まずは、お使いの複合機がIPv6に対応しているか確認することをおすすめします。
まとめ
NURO光でFAXや複合機を利用するにあたり、最も一般的な方法はIP電話サービスと連携させるか、クラウドFAXサービスを利用することです。それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、ご自身の利用状況やコスト、利便性を考慮して最適な方法を選択してください。複合機をネットワークに接続する際は、基本的なネットワーク設定とセキュリティ対策を怠らないことが重要です。IPv6 IPoE接続は、ほとんどの場合問題なく利用できますが、万が一の際は機器の互換性を確認するようにしましょう。

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